便座や便ふたが割れた場合の交換方法

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トイレの便座や便ふたが割れることがあります。便座や便ふたの多くは樹脂でできているため、長年使っていると劣化し、疲労してきます。いつもと特段変わりなく使っていても、座って体重をかけたときや、便座や便ふたをおろしたときに割れたりします。

最近では様々なタイプのトイレ(便器)が販売されているため、便座や便ふたの構造もいろいろですが、アパートや賃貸マンションのトイレであればごく一般的なタイプが多いでしょう。ここでは特殊なタイプを除き、一般的な便ふた、便座が割れた場合の対処法を解説します。

便座や便ふたが割れたときの応急処置

便ふたは割れても実用上それほどの問題はありませんが、便座は割れた状態で使うわけにはいきません。接着剤を使っても、便座は体重がかかるため強度が保てずまた割れる可能性があるため危険です。

もし見た目を気にせず補修できるならそのまま使いたい、という場合であれば布テープを使いましょう。割れた個所を何重にも布テープを巻きつけておけば、割れた部分の凹凸でケガをすることもなく、それなりの強度を保てます。同じように便ふたも布テープで表、裏ともに補強しておけば使用上は全く問題ないでしょう。

もし見た目が気になるようであれば、便座、便ふたのカバーをかければ隠れて全く気にならなくなります。

便座の種類

便座にもいくつかの種類がありますので確認しておきましょう。

形やサイズによる分類

便器サイズには大形(エロンゲートサイズ)と標準(レギュラーサイズ)の2種類があり、それぞれに適合する便座が販売されています。大形(エロンゲートサイズ)の便器には便座の取付け穴から便器先端までの長さが約470mm、標準(レギュラーサイズ)は便座の取付け穴から便器先端までの長さが約440mmとなっています。

また、大型(エロンゲートサイズ)、標準(レギュラーサイズ)それぞれに、前丸タイプと前割りタイプがあります。

機能による分類

普通便座

ごく普通の便座で、暖房機能、温水洗浄機能のついていないものです。

暖房便座

コンセントから電源を取り、便座部分が温かくなる機能を備えた便座です。温水暖房便座(ウォシュレット、シャワートイレ等)が普及してきた現在では、見かける頻度は低いかもしれません。

温水洗浄便座(ウォシュレット、シャワートイレ等)

現在では温水洗浄便座も当たり前の存在になってきました。「ウォシュレット」はTOTOの商標で、「シャワートイレ」はINAX(LIXIL)の商標です。おしり洗浄機能、ビデ洗浄機能、暖房便座機能を備えています。タイプによっては乾燥機能、脱臭機能など様々な付加機能を備えているものもあります。

普通便座の外し方、取り付け方

ごく一般的で簡易的な普通便座の交換方法について解説します。

普通便座の外し方

便器の裏側(便座取り付け金具の真下)にあるナットを、モンキーレンチなどで回してゆるめ、ナットと座金やパッキンを抜き取ります。便座の裏側の左右2か所にナットはありますので両方とも外します。便座をふたごと持ち上げれば、取り外すことができます。

取り付け部分に汚れがたまっていることが多いため、きれいに掃除しましょう。

普通便座の取り付け方

新しい便座と便ふたを取り付けます。取り外したのと逆の手順で取り付けます。便座の位置がずれないように調整し、ナットを締めつけて固定しましょう。

普通便座がガタガタするとき

普通便座のガタつきが気になるときには、以下の項目をチェックしましょう。

便器との間のごみを取り除く

まずは便座の下を確認します。便座と便器が接する部分に、ごみなどがはりついていると、高さが合わなくなるためガタつくことがあります。

クッション材がを調整する

便座と便器が接する部分にはクッション材が挟まれています。このクッション材が取れたり、はがれたり、ずれたりしていると高さが合わずにガタつくことがあります。クッション材を適切な位置に調整し、ガタつきを解消しましょう。

長年使用していると、便座ががたつくことがあります。そのような場合は、便器の裏側(便座・便フタの交換方法①を参考)にあるナットをしっかり締めれば直ります。

温水洗浄便座(ウォシュレット等)がガタガタするとき

温水洗浄便座(ウォシュレット等)のガタつきが気になるときには、以下の項目をチェックしましょう。なお、メーカーごとに便座の構造が若干異なりますが、基本的な仕組みは同じです。一般の方でも可能な限り簡単に作業できるように設計されています。なお温水洗浄便座の多くは便器にベースプレート(本体脱着プレート)が固定され、そのプレートに便座本体を差し込むことで固定されています。しっかりと差し込まれていない、差し込んではあるがロックレバーがおりていない、という原因も考えられますのでまずはよく状態を確認しましょう。

ベースプレートの緩みを直す

ベースプレート(本体脱着プレート)を固定するナットが緩むと温水洗浄便座(ウォシュレット等)の本体がぐらぐらと動きます。本体の左右にある本体はずしボタンを押す、ロックレバーを上げるなどして本体を取り外しましょう。

本体を取り外すと便器に固定されている板が見えるはずです。これがベースプレート(本体脱着プレート)です。ねじで固定されているタイプがほとんどですので、ドライバーで締め直しましょう。便器の裏側にナットがついている場合は、ナットを締め直すことで固定できます。

ベースプレートを交換する

ベースプレート(本体脱着プレート)が破損している場合は、交換が必要です。ベースプレートは便座の種類によって異なるため、品番を確認し、メーカーより取り寄せる必要があります。またベースプレートとかみ合う本体側のツメが割れている等、温水洗浄便座本体の破損がガタつきの原因である場合、同様にパーツの交換か、場合によっては本体ごと交換する必要があります。

便座や便ふたに傷をつけた場合の補修方法

乾いたティッシュや固めのスポンジ、激落ちくんなどでこすると傷がついて目立つことがあります。便座や便ふたの多くは硬質プラスチックでできていて、表面にはコーティングが施されています。乾いたもの、硬いものでこするとキズがつきます。表面のコーティングにキズが入っているため、もし目立たなくしたい場合にはコンパウンドを使います。研磨剤の粗さには種類があり、目の粗いものを使ってしまうと逆に傷をつけてしまいます。細かい目のものを用意して、少しずつ磨くようにしましょう。元通りにするのは難しく、あくまでも「目立たなくする」程度と考えましょう。

場合によっては便座や便ふたにカバーをかけてもよいでしょう。

便座や便ふたが割れたときの対処法まとめ

便座や便ふたには様々な種類があり、自分で取り外したり調整したりすることに最初は抵抗があるかもしれません。しかし触ってみれば案外仕組みは簡単で、素人でも取り外しやメンテナンスがしやすいように設計されています。取り外すと思ったよりも汚れがたまっていることにも気づくはずです。ぜひ一度自分で脱着してみて、メンテナンスできるようになりましょう。

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