止水栓の設置場所やその交換方法

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水まわりのトラブルが起こった場合や、水まわりの修理をする場合、止水栓を閉める必要があります。水漏れしているような場合、慌てていて閉めたい止水栓がなかなか見つからない、ということもあるようです。ここでは止水栓の設置されている場所と、止水栓自体が故障しているようなケースの交換方法について解説します。

止水栓の設置されている場所

止水栓には、家全体の給水をコントロールしているいわゆる「元栓(もとせん)」と、水まわりのそれぞれの箇所の給水をコントロールしている止水栓があります。それらが一般的にどこにあるのか、どんなものなのかを解説します。

トイレの止水栓の設置場所

トイレに入って便器を正面に見た時に、タンクの左右どちらかに床から伸びる鉄の管がタンクにつながっていると思います。この鉄菅の真ん中あたりにバルブが付いています。これが止水栓です。大きく分けて2種類あります。1つはマイナスドライバーや小銭などで止水栓のくぼみにあてて回すタイプ。もう一つがダイアル式の物で指でつまんで回すタイプの物。

台所の止水栓の設置場所

台所の止水栓の場所には一見してそれと分かるタイプと、そうでないタイプがあります。台所下をのぞき込み、突き当りに鉄の菅が見えているタイプはその鉄管に止水栓がついているのですぐにそれと分かるでしょう。

一方で、点検口と呼ばれるパネルが設置してあるタイプは、そのパネルを外さないと止水栓が見えません。パネルのすみにある小さなネジをプラスドライバーなどで回して外し、パネルを取り外しましょう。パネルが外れたらその中に止水栓が見えてきます。

洗面台の止水栓の設置場所

洗面台の下にはスペースがあることがほとんどです。そのスペースの中には、排水管、給水管、給湯管の3種類の管が設置されているはずです。S字状のトラップが設置されているのが排水管ですが、その奥に2本の菅が見えたら、それが給水管と給湯管です。それらの菅の中央あたりに止水栓が付いています。マイナスドライバーなどで回すタイプと、バルブを回すタイプがあります。

風呂の止水栓の設置場所

風呂の止水栓は、蛇口本体に付いていたり、浴槽のパネル内や鏡の下のパネル内など、あまり目立たないところにあります。水を止める作業だけですが、初めて探す人には少し難易度の高い作業になります。

風呂の蛇口本体に止水栓がついている場合、具体的には蛇口の下の方、ハの字になっている部分に、マイナスドライバーで回せるくぼみがついた部分があり、それが止水栓です。左右、つまり給水側、給湯側のどちらも回して止めましょう。

蛇口に止水栓が付いていないこともありますが、その場合は浴槽の横や鏡の下に取り外せるパネルが設置されていて、そのパネルを外すと止水栓が見えるようになっている可能性が高いです。

上記の通りお風呂の止水栓を見つけるのに時間がかかることもあります。水漏れが起きているなど急を要するときには、まず家の外にある家全体の止水栓(元栓)を閉めてから浴室内の止水栓を探すとよいでしょう。

止水栓の交換が必要なケース

止水栓はそう頻繁に交換するものではありませんが、半永久的に使い続けられるという類のものではありません。止水栓を回して硬くて回らない時や、止水栓自体からの水漏れが始まった時などは交換のタイミングです。

止水栓から水漏れしている場合

止水栓の水漏れは、給水管と止水栓の接続部分、もしくは止水栓のバルブピンの根本から起こることがほとんどです。

給水管と止水栓の接続部分は、シールテープやパッキンなどで水漏れしないように処理されています。しかし長期間の使用により止水栓に劣化が起こると、この接続部分から水漏れしてくることが多いのです。

またバルブピンの根元から水漏れしてくるのは、止水栓のスピンドル、コマパッキンなどの部品が経年劣化したことが原因のことが多いです。また長期間触れることなく使用し続けた止水栓を久しぶりに操作しようと、固着しているバルブに無理に力を入れると水漏れを起こすことがありますので固着している場合は注意が必要です。

止水栓のハンドルが固着して回らない場合

止水栓のハンドルが硬くて回らない場合は、無理して回さずバルブのピンの根本に動きを良くするスプレーなどをかけてからバルブを回すと良いでしょう。またこの時バルブの根本から水漏れして来たら止水栓本体の修理、又は交換が必要になります。

止水栓を閉めても給水が止まらない場合

止水栓のバルブを閉めても水が止まらない時は、止水栓内部のスピンドルがしっかり機能していない可能性が高いです。スピンドルの劣化、不具合についてはスピンドルの交換、ないしは止水栓ごとの交換で対処することになります。

止水栓のハンドルが空回りする場合

止水栓のハンドルが空回りするときは止水栓の中のスピンドルのネジ山がすり減り空回りしていると考えられます。止水栓本体ごと交換する必要があります。

止水栓の交換方法

正常に機能しない止水栓は交換する必要があります。交換時に使う道具の紹介と、止水栓の交換方法を解説します。

止水栓の交換に必要な道具

モンキーレンチ、パッキン(13m)シールテープ

まずは家全体の水を止める

家全体の水を止めるためには、家の外にある止水栓(元栓)を閉めます。必ず家全体の止水栓(元栓)を閉めてから作業をします。そうしないと、各箇所の止水栓を取り外したときに水が噴き出して止まらず、水浸しの大惨事となるでしょう。

止水栓の外し方

分かりやすいようにトイレの止水栓を例に説明していきます。トイレの右側か左側にシルバーで鉄の給水管が床から立ち上がり、トイレタンクに繋がっていると思います。この給水管の中央辺りにバルブの付いた金具があると思います。これがトイレの止水栓です。

止水栓を見ると上、下どちらかがモンキーレンチで回せるようになっています。もう片方は13ミリのナットになっています。まずモンキーレンチでナットを外します。次に片手で給水管を抑え、モンキーレンチで止水栓を回していきます。この時、給水管が一緒に回ってしまうことがあります。そんな時は片手でペンチなどでしっかり固定して止水栓を回してください。これで止水栓は外れます。

止水栓の取り付け方

まずシールテープを給水管に巻いていきましょう。元の止水栓を外した時に片方がネジ山になっていたと思いますがこちらにシールテープを巻いていきます。このときにすこしテープを引っ張りながらネジ山に巻き付けていきます。7から9回転巻きます。そこに止水栓を乗せて時計回りに回していきます。最後はモンキーレンチでしっかりと締めます。次にもう片方にナットを取り付けます。この時に13ミリのパッキンをかますことを忘れないで下さい。こちらもモンキーレンチでしっかりと締めます。水を流し水漏れしてこないか確認して完了です。

止水栓の設置場所や交換方法についてのまとめ

水まわりのトラブル時や、水まわりの修理を自ら行う場合には必ず触らなくてはならない止水栓の設置場所と、止水栓自体が機能しない場合の交換方法を解説しました。

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