洗面台の排水トラップ(Sトラップ)からの水漏れの直し方

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洗面台の水漏れのトラブルは、蛇口まわりが原因で起こる場合と、排水トラップ(Sトラップ)まわりが原因で起こる場合がほとんどです。洗面台の蛇口の不具合の直し方については、こちらの記事(プロが教える洗面台の水漏れの直し方)で解説していますので参考にしてください。今回は排水トラップ(Sトラップ)が原因で起こる水漏れの直し方を解説します。

洗面台の排水トラップ(Sトラップ)についての基礎知識

普段から自分で水まわりの修理をするという方以外、「排水トラップ」「Sトラップ」という単語にそもそも馴染みがないかもしれません。まずは排水トラップ「Sトラップ」についての基本的な事項を押さえましょう。

排水トラップ(Sトラップ)とは

洗面台の下を覗くと、S字に曲がった排水パイプが見えるはずです。これが排水トラップ(Sトラップ)と呼ばれるものです。「トラップ」とは「罠(わな)」の意味です。

排水パイプをS字にすることで、S字部分に常に水がたまった状態になります。この水が排水パイプをふさぐことで、下水管側から悪臭が室内に上がって来るのを防いだり、害虫やネズミなどが排水パイプを伝って室内に侵入するのを防ぐ役割を果たします。

排水トラップ(Sトラップ)の種類

排水トラップには大きく分けて2種類あります。

Sトラップの種類

プラスチック製の排水トラップ(Sトラップ)

まず代表的な種類がプラスチック製です。色は白、またはアイボリーのものが多いです。プラステック製の排水トラップ(Sトラップ)であれば、メンテナンス時に素人の方でも工具なしで作業することができることも多く、また部品もホームセンターで簡単に手に入ることもあり、新たに設置する場合はプラスチック製がおすすめです。

通常、排水トラップ(Sトラップ)を交換する場合、新たに設置する配管の長さを調整するためにカットする必要がありますが、プラスチック製であれば一般的な家庭にあるようなカッターナイフやノコギリでカットできるのです。

プラスチック製Sトラップ

鉄製の排水トラップ(Sトラップ)

2つめの種類は鉄製です。現場では「洗浄菅タイプ」と呼ぶことが多いです。鉄製の場合は、素人の方が修理したり、交換するのはおすすめできません。理由としては、まずホームセンターなどで部品を簡単に購入出来ないことです。大き目なホームセンターなどで手に入ることもありますが、在庫している種類や数量がとても少ないことがほとんどです。部品を購入する場合には、管材店、金物店などの専門店で購入することになり、素人の方には敷居が高いでしょう。

次に作業の難易度が高いことです。鉄を切断できる専用工具が必要になります。鉄製の排水トラップ(Sトラップ)は時間とともに老朽化し、ひび割れたり、摩耗したりします。そういった老朽化した鉄製のトラップを修理したり交換するときには、専用工具(サンダーなど)で老朽化した部分を切断する必要がでてきます。サンダーなどの専用工具はプロにとっては無くてはならない便利な工具ですが、プロでも気を抜くと大けがする危険な工具でもあります。

排水トラップ(Sトラップ)の寿命

排水トラップ(Sトラップ)の寿命についての明確な基準やデータはありませんが、現場のプロの感覚としては10年前後と考えて間違いないように思います。

劣化した排水管

排水トラップ(Sトラップ)のつなぎ目、洗面台のボールの根元あたりから水漏れしてきたり、排水管がひび割れて来たときは明らかに交換時期です。プラスチック製のタイプであればパイプを握ってみて、カチカチに硬くなっていたら交換時期と判断できます。

排水管の青錆

また写真のように洗浄菅に白や青のサビが付着してきたタイミングも交換時期です。

パッキンの交換方法

排水トラップ(Sトラップ)には何か所かつなぎ目があり、そこには黒いゴムのパッキンが入っています。モンキーレンチを使ってパイプのつなぎ目にあるナットを回し、排水トラップ(Sトラップ)をばらしてパッキンを交換しましょう。

パイプのつなぎ目にある黒いパッキンには表と裏があります。パッキン交換の時は間違えないようにしましょう。メンテナンスせずに10年程度使用してきた洗面台であれば、水漏れが起きていなくともパッキンの交換はした方がよいでしょう。

排水トラップ(Sトラップ)の交換方法

排水トラップ(Sトラップ)の交換方法について、順を追って確認していきます。

使用する工具類

  • バケツ
  • タオル
  • 雑巾
  • マイマスドライバー
  • ペンチ
  • モンキーレンチ
  • 電動サンダー

排水トラップ交換の時期

先にも触れましたが、交換時期のサインについてまとめておきます。

  • 施工後10年程度
  • トラップの接続部分から水漏れしている
  • 排水パイプに穴が空いている
  • 排水パイプにヒビが入っている
  • 排水パイプが途中で折れている
  • 洗面台のポップアップが固い
  • 洗面台のボールの下部から水漏れしている

不具合が出なければ使い続けてしまうことが多く、不具合が出て初めて「いつかメンテナンスしただろうか」と記憶を辿ることが実際には多いかもしれません。覚えている限り10年以内にメンテナンスした記憶がなければこれを期にトラップ自体を交換するとよいでしょう。

交換時の注意点

排水トラップを交換するとき、もっと言うと交換部品を購入するときですが、排水パイプの外径を間違えないことが重要です。設置されている排水トラップの接続先の外径をしっかり測り、適合する部品を購入しないと部品が無駄になる上に二度手間です。正しく測れるか自信がなければ、取り外した排水トラップ(Sトラップ)をホームセンターなどの販売店に持参して「同じものが欲しい」と相談しましょう。

排水トラップ(Sトラップ)を取り外す

実際に排水トラップ交換を行った際の事例を踏まえて、取り外し方、取り付け方の解説に入ります。参考までに、ここで使用する写真の事例は、「洗面台の下に置いてある物を取ろうとして、S字になっている配管に腕をぶつけて折ってしまった。テープを巻いたり応急処置をしたが、水漏れする」というご相談でした。

それでは実際に排水パイプを外していきましょう。まずはS字になっている配管あたりから外していきます。この時にパイプの下に洗面器、バケツなどを置いてから作業しましょう。菅の中には水がたまっています。外す時に水がこばれます。配管が曲がっているあたりに大きなナットがあります、このナットはプラスティック状の菅であれば工具なしでナットを素手で回すことが出来ます。鉄製の(洗浄菅タイプの物)はモンキーレンチを使いナットを反時計回して外します。

次に洗面台のボールに挟み込んでいる洗面用排水栓を外していきます。プラスティック状の菅であれば2枚あるナットを下から回し緩めていけば外れます。

ボウルの下側にあるナットを回しますが、この時にボウルの上側から排水栓の穴をしっかりと固定しながらナットを回すようにしましょう。

洗浄菅タイプの物は摩耗して硬くなりモンキーレンチを使いナットを回してもびくともしないこともよくあります。こちらの現場でも摩耗し硬くなりナットが回らないので、電動サンダーで切断することになりました。

配水管が洗面台下につながっています。こちらを外します。排水プレートと言う丸、または四角いプレートが小さなプラスネジで

数か所止めています。プラスドライバーなどでネジを回し外します。プレイトが外れたら残っている菅を引っ張り外します。

菅にはゴムが付いています。黒いゴムは老朽化が進んでいなければそのままつかえます。★こちらのゴムは悪臭、害虫などの侵入を防止するために設置してあります。新しい菅を設置する時に必ず必要になります。

これで古い排水管Sトラップは外せましたね。

新しい排水トラップ(Sトラップ)を取り付ける

作業前の注意点

組み立てる前にあらかじめパッキンの位置を確認しておきましょう。ボールの穴に挟み込んで取り付けますが、パッキンの位置を必ず間違えないようにしてください。

パッキンの位置を確認する

作業手順

まずは排水管Sトラップを新しく設置する手順ですが、購入した物は少し長くなっています。最終的に設置するように仮でトラップを設置して長さを調整し、床下と接続する側をカットしてください。

基本手順はSトラップの上から組み立てます。洗面台のボールから排水される穴に排水栓を取り付けます。黒いゴムのパッキンは上の穴からと、下の穴からと挟み込むようにしてください。

挟み込んだらワッシャとナットネジ山にあわせ締めていきます。

次に、S字になった部分を取り付けます。この時に先ほど組み立てた排水栓に下から差し込むタイプの物はしっかりと上に押し上げながらナットを締めて行きます。

洗面台の下をのぞくと床からの伸びるネズミ色の排水管があります。この穴に新しいパイプを入れて行きますが穴にパイプを入れる前に、先ほどあらかじめ外した洗面台下のパネルと黒いゴムを新しいパイプに入れてから排水管の穴に差し込みます。パネルをとめたら完成です。水を流して水漏れしていないか確認しておきましょう。もし、組み立ててみて水を流し、水漏れするようであれば、プロに依頼してください。

まとめ

洗面台の排水トラップ(Sトラップ)部分から水漏れする場合の直し方として、パッキンを交換する方法、トラップ自体を交換する方法を解説しました。鉄製のパイプでなく、一般的なプラスチック製であればさほど難しい作業はありませんが、適合する部品を間違えずに購入するよう注意しましょう。また水まわりの修理全般に言えることですが、使えているからといってノーメンテナンスで10年も20年も使い続けるのではなく、定期的に不具合がないかチェックし、不具合が出る前から早めにパッキンの交換、本体の交換をやってしまうくらいがちょうどよいかもしれません。

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